どーも、たかおっちです。
熱中症対策に塩分補給はいいんですが
塩分過剰摂取で成人病になった人がいるそうなので
取りすぎに注意です(汗
さて、6回目でついにカラー塗装工程に突入しましたね~。
ベタ塗りとシャドー吹きの説明をしたので
今日は立ち上げ塗装に挑戦してみようと思います。
立ち上げ塗装というのは下地に濃いカラーを塗り、
メインカラーを塗る際に
面>>>>エッジやモールド を
色>>>>下地色 というようにグラデーションに仕上げる塗装方法です。
口で説明すると難しいので・・・
私が以前作ったユニコーンです。
クリアー以外の部分は、ほぼ黒からの立ち上げ塗装です。
各パーツのエッジやモールド周辺がうっすらと黒いのが解りますでしょうか。
今回のジム改のアイボリー部分をこれに近い仕上がりにしようと思います。
短期集中製作:HGUCジム改製作記07
~立ち上げ塗装をやってみよう~
まずは、塗料を作っていきます。
カラーレシピはアルティメットホワイト(70%)+セールカラー(30%)。
これを約3倍に希釈しました。
ベタ塗りは2倍程度でしたので随分シャバシャバになりますが
今回の塗装方法だとこれくらい薄めないといけません。
薄め終わったら、
レギュレーターでエア圧を0.05MPaくらいに絞ります。
その圧でプラ板などに試し吹きを行い、
1mmくらいの細い線をスムーズに書けるようなブラシ開度を探ります。
つまり、低圧で細吹きができる状況にもっていくのです。
この時点で塗料の出が極端に悪い場合は、少し薄め液を追加しながら
丁度いいトコロを探します。
濃すぎるとザラザラになりますし、薄いと垂れたり滲んだりしますので注意です。
肝心の塗装方法ですが、
赤いラインがパーツのエッジだとして
面の中心から塗り始め、ぐるぐると少しずつ外へ塗り広げていきます。
エッジを塗ってしまわないように気をつけながら
何度もこれを繰り返していけば、エッジに下地を残したまま
中心に行くほど明るいカラーの塗装が出来あがります。
それでは実際にやってみましょう。
一回目の塗装でこれくらいです。
MSVっぽい感じにするなら二回くらいで十分かもしれませんが
今回は紺部分がベタ塗り+シャドーなので
極力差が出ないようにもう少し塗り進めます。
二回目です。
随分白の部分が広がってきました。
三回目。
想定していた立ち上げ具合はこのレベルなので
他のパーツも同じくらいの仕上がりになるように塗っていきます。
これで仕上がりでもいいのですが、
更にもう一手間。
先ほど作ったアイボリーに更に白を加えて
少し明るいアイボリーを作り、各面の中心部分に軽く乗せていきます。
こうやって面の中心にワントーン明るい色を乗せることで
エッジとの陰影が更に強調されます。
多分、これを通称「MAX塗り」と言うんだと思っていますが
もしかしたら違うかもしれません(汗
とりあえず、これでアイボリーパーツの立ち上げ塗装は完成です。
細吹き用の希釈が決まれば、そんなに難しいモノでも無いので
気軽にチャレンジしてみてください。
続いて、細かい部分の塗り分けを行います。
肩のスラスターや足裏のバーニア、バックパックのバーニア内部、
そして大事なのが腰のVマークですね。
それぞれを丁寧にマスキングして準備OKです。
ちなみに、前日マスキングした部分はこの時点ではまだ剥がさないでください。
全部塗り終わってから剥がす段取りです。
足裏のマスキングは円形状なので非常に難しいです。
かなりの確率で失敗する事が予想されますので
今回は「はみ出しても拭き取れる」ように「エナメル塗料」で塗りました。
エナメルはエナメル溶剤やナフサ油、ペトロールなどで溶けるのですが、
これらの溶剤はラッカー塗料を溶かさない性質です。
つまり、ラッカーの上にエナメルを使えば、簡単に拭き取ってリカバーが出来る訳です。
バーニア内部はメタリックで塗りますので
いったんアルティメットブラックを下地に使います。
GXカラーのメタリックレッドを
ガイアのメタリックマスターで2倍希釈して塗りました。
メタリックの下地は黒が安定ですので
面倒くさがらずに黒を塗っておきましょう。
一通り塗ったら、昨日の分も含めてマスキングを剥がしていきます。
塗料が乾く前に剥がすと、塗料も剥がれるので乾燥させてから剥がしましょう。
予想通り、足裏バーニアははみ出していますね。
Vマークも少し不細工ですので修正が必要です。
左側だけ、綿棒にジッポオイル(ナフサ)を染み込ませて拭き取ってみました。
紺の上に赤なので発色は悪いですが
ギリギリ許せる程度にはなったと思います。
こちらは筆ではみ出た黄色を塗り替えました。
まだ粗いですが、まぁこんなもんで許してください(汗
カメラは内部をシルバーに、レンズをクリアーグリーンに塗装しました。
とりあえず、これでカラーの塗装は全て終了です。
立ち上げ塗装はかなり時間がかかりますので
無理に一日で終わらそうとせずに、2~3日かける方がいいと思います。
焦って進めてもロクな事がありません・・・
私は右手が筋肉痛でやばくなりました(汗
そんな訳で、7回目の今回は立ち上げ塗装とハイライト塗装でした。
今回の製作では色々な塗装方法を紹介したかったので
こんな塗り方をしていますが、
基本はベタ塗りで、ベタ塗りがちゃんとできれば
大抵のガンプラはカッコ良く見えます。
ただ、モールド過多なMGに比べて、
スッキリしたディティールのHGは情報量が不足しがちですので
そこを塗装で補えるようになると一段深みのあるガンプラに仕上がりますので
一度くらいは試してみてください。
では、今回はここまで!
完成までもう少しです。
最後まで一緒に頑張りましょう~ノシ