どーも、たかおっちです。
ウチの会社はお盆休みが無いので
基本的に毎日仕事しています。
休み欲しいな(笑
さて、前回で、カラーの塗装工程を全て終了したジム改。
8回目となる今回では、モールドやパネルラインへのスミイレと
最終仕上げとなるトップコートを行います。
今回、デカールは使いませんので悪しからず。
やはりキットに含まれていない水デカールは
今回の製作スタイルにはそぐわないと思うので。
短期集中製作:HGUCジム改製作記08
~スミイレしてみよう!~
スミイレにも色々な方法があります。
ガンダムマーカーやスミイレ用筆ペン、スミイレ用シャーペンなんてのもありますね。
ですが、塗装面の上にスミイレするなら一番キレイなのはエナメル塗料です。
前回のバーニア塗り分けでも説明したように、
はみ出しても拭き取る事が出来るエナメルなら、失敗を恐れずにスミイレ可能です。
普通のエナメル塗料を薄めて使ってもいいんですが
今回はお手軽なタミヤのスミイレ塗料を使いました。
画像はすでにスミを流した後です。
はみ出していますが、これでOKです。
今回、フレーム等のグレーにはブラウンを使用し、
外装にはブラックを使用しました。
スミイレの色使いに関しては、各モデラーにそれぞれこだわりが見えますが
スタンダードに作るなら、グレー、ブラウン、ブラックの使い分けで十分です。
塗った後はこんな感じ。
半ツヤまでならカラーの上にそのままスミを流してもキレイに拭き取れます。
しかし、つや消しの塗料で塗った場合には
はみ出たスミをキレイに拭き取る事が出来ないので
その場合はスミイレ前に光沢クリアーを塗っておきましょう。
例外的につや消しのメカサフは拭き取りが可能です(実験済み)。
白系には黒でくっきりしたスミを入れる場合と
グレーであっさりとしたスミを入れるパターンが多いと思います。
今回は黒(というか私は圧倒的に黒が多いです)でくっきりモールドにします。
拭き取りに使うのは
エナメルを溶かす事ができる溶剤+拭き取る為の綿棒等・・・ですが
私は100均のジッポオイルとガイアのフィニッシュマスターをメインで使います。
もちろん場所によっては綿棒も併用します。
エナメル溶剤は少し乾燥が遅く、染み込ませた溶剤がモールドの中を流れてしまい
スミを消してしまう事がありました。
そこで、速乾性のナフサ重油を含むこちらのジッポオイルを使っています。
モールドを垂直にまたぐように、はみ出した部分を拭き取ります。
並行に拭くと、スミも一緒に拭き取ってしまいますので注意です。
外装もこんな感じに。
スミイレが上手くいかない!拭き取りで一緒にスミが消えてしまう!
といった失敗もあると思いますが、
大抵の場合はモールドが浅く、塗装で埋まってしまっているのが原因です。
そうならない為に、製作記の3回目で行った「モールドやパネルラインの彫り起こし」が
非常に重要になってきます。
何事も下準備が大事、ということですね~。
スミイレ、拭き取りが終了したら、いよいよ最終仕上げのトップコートです。
あ、デカールを貼る場合はトップコートの前に貼ります。
先ほど書きましたが、今回はデカール無しです。
短期集中製作:HGUCジム改製作記08
~つや消しトップコートで仕上げよう!~
塗装に使う塗料は、それぞれに
光沢・半光沢・つや消し、という三種類の特性があります。
また、エナメル塗料はツヤが出やすくなっていますし、
サフ等はザラザラのつや消しです。
つまり、塗装後のパーツはそれぞれの色毎にツヤ具合が違っているという事になります。
これが結構な曲者で、組み上げた時にツヤ感がバラバラだと
一つの完成体として見れないようになってしまいます。
もちろん、敢えて部分毎にツヤ具合を変える事もありますが、
意図して行う場合と、そうでない場合はやはり違います。
そこで、塗装の最後の仕上げとして
「トップコート」を行います。
透明のクリアー塗料を塗る事で、全体のツヤ感を均一に揃える訳ですね。
又、塗膜の弱いエナメルの保護、デカールの剥がれ防止にも
トップコートは有効です。
今回は、ガイアのフラットクリアーEXを使用して
つや消し仕上げにしてみようと思います。
クレオスのつや消しクリアーがポピュラーで仕上がりも中々のモノなのですが
最近はガイアを使う事が多くなりました。
但し、ガイアのフラットクリアーはそのまま使うと半ツヤになるので
フラットベースを添加し、ツヤ消し具合を調整します。
今回はクリアー8:ベース2でガツンとしたつや消しにします。
左がつや消し後、です。
解りやすいようにライトを当てているのですが
反射具合の違いが明確に出ていると思います。
ちなみに、先ほどのクリアーを2倍希釈して
エア圧0.08MPa、口径0.4mmのコラーニを使用して塗装しました。
全体に均一に塗りたいので0.3より0.4の方が塗りやすくなります。
(もちろん0.3でも何ら問題はありませんのでご安心を)
クリアー、メタリックで塗装した部分以外はすべてつや消しにしました。
昨日までの微妙なツヤ感が消えて、ザラっとして落ち着いた感じになりました。
つや消しクリアーを塗ると少し色が淡くなってしまう事があります。
気になる場合はカラーを作る際にほんの少し濃くしておくといいかもしれません。
また、湿気の多い日に塗ると
塗装面が真っ白になってしまう「白化」が起こってしまう場合があります。
こうなってしまうと最初からやり直しになりますので
くれぐれも雨の日の塗装はやめておきましょう。
さぁ、完成が近付いてきました。
明日まで乾燥させたら、細かい部分を仕上げて組み立てます。
急いで組み立てたい気分ですが
やはり塗装はじっくり乾燥させた方が確実です。
組み立て中に剥がれたり傷が付いたら泣きそうになりますし・・・
そんな訳で8回目の今回はスミイレとトップコートでした。
また明日の製作記でお会いしましょう~ノシ