普段、私が「接着剤ムニュっで消します」と書いているアレですね。
合わせ目になる部分に接着剤を塗り、
ギュっと押さえながら組み立てることで、
ムニュっとはみ出した接着剤が合わせ目を埋めてくれます。
重要なのは2つのパーツ両方に接着剤を多めに塗り、
数秒待ってからムニュっとやること。
完全乾燥するまで触らない事です。
非常に簡単なのですが
これを行うと、当然バラせなくなります。
間に挟みこむパーツを組んだまま接着すると
塗装の際に非常に不便ですし、
組まずに接着すると、そもそも挟むパーツを取り付けできなくなります。
その両方を改善する為に「後ハメ加工」を行います。
これは、接着してからでもパーツを上手く組めるように改修する手法で
HGクラスのガンプラを全塗装で作るには必須項目ですので
是非覚えてください。
まずは肩装甲です。
内側の円の部分の下側を「C」字にカットしているのが解ると思います。
そのまま接着すると↑の方に写っている肩フレームへの接続が出来なくなるので
円ダボをカットすることでパチンとはめ込む事ができるようになります。
シンプルな方法ですが立派な後ハメ加工です。
続いて腕です。
フレームパーツをC字カットし、
外装パーツの赤丸部分のダボとピンを切り落とします。
少し干渉しますので、そこは現物合わせで削ってください。
少々組みづらいのですが、ちゃんと組めるようになります。
次に脚の後ハメです。
これは簡単ですね。フレームのダボ4本を切り落とせば
上から差しこめるようになります。
そのままだと抜けちゃうので、組み立て時には接着する必要がありますので注意です。
こんな風にフレームに穴を開けて真鍮線を差せば
万が一の際の抜け止めに出来ますので、
必要なら試してみてください。
アンクルアーマーは接続用のピンを短くすればギリギリ組めます。
切りすぎると付かないので探りながら少しずつ切って削って仕上げましょう。
ここまでは比較的簡単な方法で後ハメできるようになりましたが
問題は頭です・・・
とりあえず内側を見てみます。
ボールジョイント受けの上に、カメラパーツ取り付け用のダボがあります。
これを削って下からカメラをスライドさせたら・・・
無理でした(汗
頬から顎にかけての部分が狭いので下から差しこむのは無理そうです。
ん~・・・と悩んだ末に・・・
アゴパーツを切り離す事にしました。
幸い、耳から被せるパーツが切り離した部分をある程度隠してくれるので
切った部分も目立たないはずです。
こんな感じに。
あ、ついでにこの写真にムニュっが写ってますので
こんな感じに接着してくださいね。
最初に書いた部分ももちろんカット。
カメラパーツもフレームも、少しはまりやすいように干渉部分をカットします。
これでバッチリ後ハメできました。
カットしたアゴパーツは塗装後の組み立てで接着する事になります。
ジム改と同じような顔のパワードジムも同じ方法でいけるかもしれないので
誰か試してみてください(笑
胸も後ハメです。
ダクトをカットすればOK。
はめ込めるポリキャップは忘れずに全てはめておきましょう。
腕のジョイントは加工しなくても後から組めますのでご安心を。
できるだけ改修しない方向なんですが
首だけ延長します。
細い部分でカットして1mmプラ板を挟むのですが
ポリパーツなので接着できません。
真鍮線を通して瞬着で無理やり接着してみます。
胸パーツを接着する際にはこれも挟みこむ必要があるので
忘れないようにしましょう。
こちらは合わせ目消しではありませんが
フロントスカートを真ん中でカットしました。
切るだけで左右独立させることが出来ます。
武器はもれなくモナカなので接着して合わせ目を消します。
こちらは後ハメ加工は不要でした。
接着したパーツは常温で約3日、じっくり乾燥させてください。
早く進めたくて焦るものだと思いますが
完全乾燥前に削ってしまうと後で困る事になる可能性が高いので
他の作業を進める等で時間をつぶして待ちましょう。
そういう訳で、2日目は合わせ目消しでした。
顔以外の後ハメは難しくないと思いますので
是非挑戦してみてください。
明日は、接着剤の乾燥待ちがありますので
接着していないパーツの処理を行う予定です。
では、3日目の製作記でお会いしましょう~ノシ